ランエボ10のクラッチ交換の工賃費用

この記事を書いた人
Omi

ゆるドラ管理人です。
「あれはやらない」「これはやらない」と、やらない事を決めずに車に関わる遊び全般を楽しんでいます。

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この記事では私の過去の経験に基づいた、ランエボ10のクラッチ滑りの症状と交換の経緯、費用などについて記録してあります。

どなたかのお役に立てれば幸いです。

クラッチ滑りの症状はクラッチ板の摩耗によって圧着力が弱まる事で発生します。

そのまま放置しておくとエンジンの回転数だけが上昇し、クラッチを離しても駆動力がタイヤに伝わらず、めでたく不動車の誕生となります。(笑)

まあ、一度経験してみればすぐに分かるものですし、MT車に乗っているような方であれば明らかに異常を感じますので、気が付かずにそのまま不動車になることは希でしょう。

クラッチ滑りの症状

ランエボ10を購入して丁度1年が経ち、走行距離が55,000キロを超えた辺りでしょうか?

高速道路を走行中に時速100キロ位から、5速でアクセルをガバッと踏み込んだ時に違和感を感じました。

その症状とは、回転数だけが一瞬上がってすぐに下がり、そこから通常通り加速して行くという現象です。

これがいわゆる典型的なクラッチ滑りの症状で、まるでオートマでアクセルを開けてキックダウンしたような回転数の動きです。

おそらく、普段からMT車を乗り慣れている方なら、まず気が付かないという事はない筈です。

 

私はサーキットには行きませんので、普段はフルブーストをかける機会はほとんどありません。

これがクラッチ滑りに気が付くのが遅れた原因かと思われますが、おそらくそれ以前からクラッチディスクはかなり摩耗していたのでしょう。

クラッチが滑ってもすぐには交換しなかった

当時は車に掛けられるお金の余裕がほとんどありませんでしたし、フルブーストを掛けるような機会はほとんどありませんでしたで、すぐには対処せずそのまま様子を見る事にしました

なお、自転車のギアと同じで、クラッチに大きな負荷がかかるのは数字の大きいギアです。

1~2速でクラッチ滑りが発生するようだと不動車直前の末期症状と言われていますが、試しに1~2速でフル加速したところ、全く滑りの症状は出ませんでした。

 

その後4,000キロ程度はこれといって異常を感じる事はなかったのですが、59,000kmを超えた頃から4速3000回転辺りのトルクのピークでクラッチ滑りの症状が出始めるようになりました。

そこからは症状の悪化が早く、4速で若干タービンを回した程度でクラッチが滑り、上り坂だと3速でも滑りの症状が出るようになりました。

これは乗り方にもよると思いますので一概にどれくらい持つとは言えませんが、注意したいのは街乗りでクラッチ滑りの症状が出始めるとそこからの進行が思いの外早いという点です。

また、交換に出すのに余裕をもっておかないと部品の調達などに時間が掛かる恐れがあるので、通勤などで日常的に使用している車であれば早めにクラッチ交換の手配をした方が良いと思います。

 

私の場合には街乗りでクラッチ滑りの症状が出始めた59,000キロの時点で「これはヤバイ」と思いクラッチ交換を手配したのですが、お盆が絡んだ事もあり施工まで約1ヶ月掛かりました。

その頃には走行距離は60,000kmに達し、2速でもアクセルを開けられない状態になっていたのでほぼ限界だったと思います。

通勤で使用していた車なので、いつ不動車になるか分からないというスリルはなかなかのものでした。

スリルを味わいたい人は是非限界までチャレンジしてみて下さい!…というのは嘘で、滑りの症状を感じたらすぐに交換の手配をする事をおすすめします。

私の場合には運良くクラッチスカスカの状態でショップにたどり着きましたが、次回以降はクラッチ滑りの症状を感じたらすぐに交換の手配をしますとも!

クラッチの交換工賃、費用

クラッチの交換は、ディーラーに頼むか、町の車屋さんや専門のチューニングショップに頼むかで大きく変わってきます。

また、FFかFRか4WDか、同じ4WDでもエンジンが縦置きか横置きかでも変わります。

FRの場合にはミッションとエンジンが狭い空間に押し込まれて一体化していませんので、エンジンを下ろさなくても交換が可能な為、工賃は安くなります。

逆にFFの場合にはエンジンとミッションが一体化しているケースもあり、エンジンを下ろさなければクラッチ交換が不可能な事が多い為、工賃は高くなりがちです。

ランエボ10は4WDですがFFベースなのでエンジンを下ろす必要がありました。

FRベースのインプレッサなども工賃は高めのようです。

 

クラッチ交換にあたり、別系列のディーラー2社で見積もりを取りましたが、クラッチカバーとクラッチディスク、ベアリングの3点セットの交換で軽く20万オーバーでした。

安いところと比べると純粋に工賃だけだと3倍程度といったイメージです。

流石に20万の出費は厳しく、少しでも安くあげようと考えて純正品が良いのか社外品が良いのか色々当たってみました。

意外と純正品よりも社外品の方が安いこともありますので(持ちは悪くなる事が多いですが)貧乏な私は「EXEDY ウルトラファイバークラッチ」か、「クスコ メタルディスクセット」辺りが安くて良さそうでしたので、ネットで購入して取り付け先を探そうと考えていました。

しかし、他の車種ならいざ知らず、ランエボ10のクラッチ交換は重たいエンジンを降ろさなければならないハードメニューですので、町の車屋さんでは中々交換可能なところが見つかりません。

ディーラーに頼めば20万超えですしね。

ようやく見つけたのが埼玉県川口市の「KTS」さんで、工賃が思っていたよりもかなり安かった事、社外品よりも純正の方が若干安くなる事が分かり、純正のクラッチディスクとベアリングの交換をお願いしました。

夜に車を預けたのですが、仕事の都合で中々取りに行けず、数日の代車費用と部品代、工賃込みで11万円程度でしたのでかなり安くあがったと思います。

因みに総額は純正品の方が安いとの事でしたので、純正クラッチを選択しました。

■ KYS公式サイト

考え方にもよりますが、ディーラーで頼むよりもクラッチ交換などの作業を専門的に実施しているショップの方が安くて安心も出来るのでは?と感じています。

クラッチ交換の工賃、費用とクラッチ滑りの症状についてのまとめ

クラッチ交換は車の消耗パーツの中ではかなりコストが高めの作業になりますので、おそらく大半の方がどうしようか迷うと思います。

私の経験では結論としては滑り出しから5,000キロも走らせる事が出来ましたが、不動車になった時のレッカー費用も掛かりますし、運び込まれたところで交換するとかなり高くつく可能性があります。

従ってクラッチ滑りの症状が出たら早めに数店舗の見積もりを取り予約を入れておいた方が良いでしょう。

スリルを味わいたい人はギリギリまで引っ張ってみて下さい、(笑)

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