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MR-Sの下回りからの異音について~ドライブシャフト交換

この記事を書いた人
Omi

ゆるドラ管理人です。
「あれはやらない」「これはやらない」と、やらない事を決めずに車に関わる遊び全般を楽しんでいます。

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私のMR-Sは購入時より下回りからタイヤの回転数に合わせた異音が出ていました。

走行時には異音の発生周期がタイヤの回転数に一致しており、停車時の空ぶかしでは異音が発生しなかった事から、原因はトランスミッション、デフ、ドライブシャフト、ハブベアリングのいずれかであると考えました。

走行時にはそれほど大きい音は車内に入って来なかったのですが、ジャッキアップしてタイヤを空転させたところ、盛大な異音が確認出来ました。

異音の出所はドライブシャフト以前と特定

初めはハブベアリングの劣化を疑っていたのですが、どうやら異音はドライブシャフトかミッションケース内部から出ているようで、クラッチを切ってトラクションを掛けない状態では異音は発生していません。

流石にミッションは自分では分解出来ないので、取り敢えずリビルド品の左側ドライブシャフトを購入、DIYで交換する事にしました。

 

ドライブシャフトの交換手順

DIYでのドライブシャフトの交換は、過去に知人の車で手伝った事はあるももも、一人で自分の車で行うのは初めてです。

ドライブシャフトを外すには、先にミッションオイルを抜いておく必要があります。

ミッションオイル抜き

ミッションオイルを抜く前に新油を注ぐフィラーキャップが固着していないか確認しておきます。

本来のフィラーキャップはドレンボルトの上の方にありますが、こちらから注油するには注射器のような専用工具が必要です。

一方でMR-Sにはミッションオイルの量を確認する為のサービスホールがエンジンルーム内のエキマニ左下方にあり、こちらからは漏斗を使用すれば簡単に注油が可能です。

サービスホールのキャップはボルト一本で固定されていますが、最初は固着してなかなか外れませんでした。

そこで潤滑油を吹きかけつつ、何度かハンマーで前後に少しずつ動かしているうちに無事に外す事が出来ました。

 

これで安心してこちらのドレンボルトからミッションオイルを抜く事が出来ます。

ハブロックナットを外す

ドライブシャフトをナックル部から抜くには、ハブロックナットを外す必要があります。

通常ではハブロックナットを外す際には、ナットの緩み防止の為のカシメをマイナスドライバーや専用工具を使って起こす必要があります。

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今回はこちらの動画を参考にして、ブラシでナットのゴミを除去した後に潤滑スプレーを拭いてから、カシメを起こさずにインパクトレンチを使用してハブロックナットを外しました。

アウト側のドライブシャフトを抜く

まず、ナックルを動かすのに邪魔になるABSケーブルとブレーキホースを固定しているボルトを外しておきます。

ドライブシャフトを抜く為の外す必要があるのは、車体とナックル部を連結するこちらの3本のアームですが、今回はナックル側ではなく、車両側のボルトを切り離しました。

なお、一番車両後方のアームの車体側との接合ポイントは、リアのトー角を調整する為の偏芯ボルトとなっている為、目盛りの位置がズレないようにマーキングが必要です。

次にナックルを上から支えているストラットとの結合部の2本のボルトを抜きます。

※ボルトを抜くとナックルを支えるものが無くなるので、最後のボルトを抜く前に針金やジャッキなどでナックルを支えておきます。

これでナックル部がフリーになり、アウト側のドライブシャフトが抜けました。

イン側のドライブシャフトを抜く

アウト側はすんなり抜けましたが、ドライブシャフトのイン側を抜くのが今回の作業の最難関ポイントでした。

事前の下調べで、こちらの動画にあるようにベアリングケースの突起部分にバールを当ててハンマーで叩くと抜けやすい事が分かりました。

この部分ですね。

ところが、30分くらいハンマーで叩き続けてもビクともせず…

諦めてこの部分のダストカバーをバールでこじってみたところ、あっけなく外れました。

ハンマーで叩いた効果もあったのかも知れません。

オイルシールを外す

イン側のドライブシャフトが外れたら、ミッションケースに残っているオイルシールを外します。

このパーツですね。

こちらも専用工具なしで外そうとしましたが、ビクともせず、こちらのシールプーラーを使って外しました。

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オイルシールを圧入する

オイルシールはゴムの中に金属のリングが入っており、外径がドライブシャフト挿入口とほぼ同じサイズの為、簡単には入りません。

シリコングリスを塗って手で入れようとしてみましたが、全く入らず…

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ちょうど良くシールとほとんど同じ外径のガチャガチャのカプセルがあったので、そちらを布テープで保護した上でハンマーで軽く叩き続けたところ、どうにかオイルシールを圧入する事が出来ました。

※写真は撮り忘れました。

ドライブシャフトを挿入する

ようやくドライブシャフトを挿入できる状態になったので、なるべくドライブシャフトが水平になるように針金で先端を吊るし、ハンマーで軽く叩いたところ、すんなりミッションケースに入りました。

後は抜いた時と逆の手順でアーム類を戻してハブロックナットをかしめれば交換作業は終了です。

ハブロックナットをかしめる際にはこちらの工具を使用しました。

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残念ながら異音は収まりませんでした…

今回はかなり苦労してドライブシャフトを交換しましたが、残念ながらこの通り異音は収まらず…。

どうやら異音はミッションケース内部から出ているようでした。

流石に自分ではミッションには手を付けられないので、車で1時間程度の距離にある伝説のテクノプロスピリッツさんにお世話になる事にしました。

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